交通事故により、手を握り込めなくなった。
症状
2年前、交通事故で頸椎を損傷。
1年間リハビリを頑張りある程度は回復するが、上半身と下半身にそれぞれ2級の重度障害認定、合わせて1級の重度障害認定をうける。
手を握るリハビリも行ったが、最後まで握り込むことができない状態で、医師からは「これ以上は回復(握りこむこと)は無理です。」と言われる。
両手の第1指から第5指まで全指が最後まで握り込めない。
握ろうとしても、指先から手の平までの間が1㎝~2㎝程度あいてしまう。
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来院者
男性
40 代
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期間
2015年10月 ~ 2015年11月
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頻度
週2~3回
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通院回数
6回
施術と経過
両手の全指の治療のため、1回の治療は片手の2指づつ行いました。
右拇指と右示指の動きに関係のある、胸椎近くのツボに反応があったのでそこに刺鍼。
刺鍼して指を動かしていただくと、直ぐに反応が出て指の動きが良くなった。
初回はここで終了。
5回治療を行い全指の動きが良くなり、指先と手の平がつくようになりました。
1ヶ月ほど経ってから拇指の動きが悪くなったため施術を行い、その後は良い状態をキープしているため施術を終了しました。
使用したツボ
まとめ
頸椎を交通事故で損傷されていたので頸椎だけに問題がありそうだが、指の動きは胸椎の動きとも深く関係している。
その為、頸椎だけを診ていたら回復はなかったと考えられます。
指の動きは、指の動きをつかさどる神経が出ている頸椎の状態を診ることは大切ですが、胸椎の状態を診ることも大切です。
胸椎と指の動きは関係しているという典型的な例だったと思います。