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症例の鍼灸院:すのさき鍼灸整骨院

自粛生活が続いた中での不調

   

自粛生活が続いた中での不調

症状

鍼灸の症例「自粛生活が続いた中での不調」(東室蘭駅)

連日新型コロナウイルスに関するニュースを目にし、仕事も滞ることで気持ちのコントロールがつかなくなってきた。何より家族との衝突も増えイライラも募ってきた。その頃、周辺地域でも感染者のニュースが飛び交うようになり、このようなニュースを見るたびに“もし自分が罹ったなら…”と考えると暗い気持ちになってしまい、動悸・食欲不振・不眠・活動量の低下・脚の冷え・肩こり・背部痛・喉のつかえ等普段感じない身体のトラブルが起き始めた。
インターネットで調べると“自律神経失調症”のような症状だとわかった。そこで自律神経失調症について調べると鍼灸が有効と言うことで当院へいきついた。

  • 来院者

    女性

    40 代

  • 期間

    2020年4月 ~ 2020年5月

  • 頻度

    ほぼ毎日

  • 通院回数

    7回

施術と経過

問診票の項目においても該当する箇所が多かったが本人の一番の来院理由は“食欲不振・不眠”であった。身体を触れると頸部・背部の緊張が強くこの部を解すように施術を組み立てた。
ここで注目したのは第一胸椎と第二胸椎間の詰まりであった。そこで、手関節にあるツボを使いこの部に作用させた。そして、胃腸系のツボを加えることで身体の調和を図った。冷えにも注目し、下肢を中心に冷えの改善を図った。ここでは一番冷えが強かったふくらはぎ上にみられたツボに鍼をすることで熱の滞りを解消することを考えた。
1回目の施術時の夜から食欲の回復・睡眠の質の向上がみられ、3日間続けて行うと抱えていた症状がほとんど解消された。
大型連休後に精神的な疲労から若干の症状の出現はあったが施術を週2回行い、最後に一週間空けても状態が安定していたため施術を終えた。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて

まとめ

自律神経失調症は一般の方でも知られているワードであり鍼灸院には『私、自律神経失調症なのですが…』と悩みをもつ患者さんが多く来られます。
本件において、動悸に効くツボ・食欲不振に効くツボ・不眠に効くツボ・活動量の低下に効くツボ・脚の冷えに効くツボ・肩こりに効くツボ・背部痛に効くツボ・喉のつかえに効くツボ…と全てのツボの足し算で身体を元の状態へ導くのは難しいと思います。起点があり、そこから波及した症状と考えるといかに引き算が重要であるかであり、そこに術者の力量がかかってきます。
自律神経と言うワードを片隅におき、患者さんの悩みを的確にキャッチすることが出来れば、本当の自律神経には鍼が効くを証明できると思います。

担当スタッフ

洲崎 和広

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