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症例の鍼灸院:はり・きゅうルーム恵眞道

連続夜勤中に現れた起床時腰痛

   

連続夜勤中に現れた起床時腰痛

症状

鍼灸の症例「連続夜勤中に現れた起床時腰痛」(名古屋市営地下鉄東山線一社駅 / 名古屋市名東区)

就寝中、腰の痛みで背中を伸ばせず充分な睡眠がとれない日がある。

酷い時には、上半身を捻る形で寝返りをうつ動作で痛みが現れ目が覚めてしまう。

職場のスタッフが急に減り、仕事量が増えて疲労感がピークをむかえていた。

連続夜勤2日目の起床時、痛みで身体を起こすことができなくなった。

勤務を代わってもらうことができず、痛み止めの薬を飲んでやっとの思いで勤務した。

  • 来院者

    女性

    30 代

  • 期間

    2019年7月 ~ 2019年7月

  • 頻度

    1回通院

  • 通院回数

    1回

施術と経過

仰向けから身体を起こす動作で痛みが出現していることから臀部を調べてみた。

すると仙腸関節付近に、身体を起こす際働く筋肉に緊張があることがわかった。

この筋緊張を弛めるため、背中にあるツボへ鍼をおこなったところ、仙腸関節付近にあった緊張が弛み身体を起こす動作が楽になった。

まだ、背中を伸ばす際に腰の痛みを訴えるため調べると、右肩と左腰の筋肉に緊張が見つかった。

これらの緊張を弛めるため左臀部と右腰にあるツボへ鍼をおこなうと、背中を伸ばす動作から腰を反らす動作までが楽におこなえるようになった。

疲労からか、生理不順と月経痛も訴えていたため調べると、下腹部に背中の緊張と関連する硬結があった。

足へ鍼をおこなうと下腹部の硬結が弛み、さらに背中をスッと伸ばせるようになっていた。

仰向けから身体を起こす動作で痛みが出現しなくなっていたため、今回の施術は終了した。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて

まとめ

今回の主訴は腰痛だったが、全身を観察すると実は労働過多による、肉体が感じていたストレスが1番の主訴だった。

ちょうど1年前にも来院歴があり、その際にも婦人科受診を提案していた。

聞くと、「子宮が体格にしては大きく、子宮内膜症のリスクが高い。不正出血もそれが原因。」と診断されていた。

今回も腰痛の前兆と思われる、「生理不順」と「月経痛」があったとのこと。

仙腸関節付近の緊張は「月経痛」との関連も考えられる。

生活のために仕事も大事だが、家族やご自身のためにも身体を大事にしていただきたいと、切に願う症例だった。

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