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症例の鍼灸院:音楽家のお悩み専門 - bodytune ボディチューン

膝痛が消えるとともに寛解した花粉症の症状

   

膝痛が消えるとともに寛解した花粉症の症状

症状

鍼灸の症例「膝痛が消えるとともに寛解した花粉症の症状」(JR品川駅/東京都品川区)

7年前に花粉症を発症した。検査でアレルゲンはスギと判明している。例年2月から5月にかけてくしゃみ、鼻水、目のかゆみが生じて3~4月にピークが来る。抗ヒスタミン作用のあるロラタジン錠を服用して症状をコントロールするが、今年は例年より早く1月下旬から症状が強めに出たため来院。

  • 来院者

    男性

    50 代

  • 期間

    2020年2月 ~ 2020年3月

  • 頻度

    週1回程度

  • 通院回数

    5回

施術と経過

花粉症は頭痛、頭重感、首肩こりなどの随伴症状をうったえる方が多いが、本例ではそれらの自覚症状はまったくなくその代わり来院時点で右膝痛があり整形外科で水を抜くなどの処置をしていた。加えて来院時は問題なかったが、過去にぎっくり腰をよくやっているとのこと。また何気なく座った姿勢が骨盤後傾、腰椎屈曲、胸椎屈曲、頚椎伸展になっていて、いわゆる猫背様の姿勢から頭を持ち上げるため後頚部に横じわができるくらい首の後ろが詰まっていた。
首の詰まりに関し、下部頚椎と上部胸椎の詰まりが鼻腔の状態と相関することはよく観察されるところである。
本例では、膝、腰の状態と姿勢、そして後頚部の詰まりが関係していると考えてツボを選び施術した。状態を確認してその都度使うツボを変えたが主として臀部(腰との関係)、背中(膝との関係)、肩甲骨内縁上部と肩甲間部(花粉症との関係)の反応をみて選穴。
膝の状態は徐々に良くなり、途中4回目の前に整形外科通院は卒業したと伝えられた。
5回目で花粉症の症状を自己評価してもらったところほとんど気にならないレベルまで改善。
薬の服用は続けていたが本人にとって特に副作用はなく断薬の意向もなかったので、ひとまずここで終了して症状が悪化したらまた対応することとした。

使用したツボ

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ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて

まとめ

本例の花粉症はスギ花粉がアレルゲンと判明している。スギ花粉のピークは2~3月であるが患者さんは3~4月が症状のピークと言っている。このように花粉飛散と症状の出る時期が一致しないケースは臨床ではよく見られる。このことは花粉以外の要因に目を向けることの重要性を示唆しているように思う。例年より早く症状が出ていることから今年に特異的な要件として膝痛に着目。関連してぎっくり腰を起こしやすい素因があること、そして姿勢と脊椎の関係にも留意して施術した。全体観察から症状にアプローチできた事例である。

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