症状

３日前、デスクワーク中に重くのしかかるような違和感を肩上部に感じた。それから自分なりにストレッチをしたり湿布を貼るなど対応してみたが来院される前日・当日に至っては背中の方まで広がる痛みとなり常時ズキズキとしている。特にパソコン作業や運転など座ったまま行う作業時に酷く感じる。
そこで近所の施術できるところを探し来院に至った。

施術と経過

症状を訴える部位が広範だったことからその中でも特に圧痛が強く出ていた２つの肩甲骨内縁の緊張に注目した。
その部と連動する２つの臀部のツボに鍼をした。すると『鍼をしている間はスーッと肩が軽くなった』とのこと。そこでより作用を強める目的で脛やふくらはぎにあるツボに鍼をした。このような方針のもと２回の施術を行うと背部の症状はなくなり、３回目には肩上部のみ症状が残り、常時感じていたものが微かに残っているようであった。そこでこれまでの施術に加え、頸部のツボに鍼をすると症状が解消された。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 胞肓 R
• 条口 R
• 築賓 R
• 上秩辺 R
• C4(3) R

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて ツボの重要度を表したものです

まとめ

肩こりや背部痛の場合、どこが辛いですか？と聞くと広範に示しポイントで絞り切れないことが多いと思います。そこで対象部位を細かく探し圧痛と言う緊張に的を絞り施術を組み立てました。症状をより強く誘発してしまう動作が坐位であったことから臀部の緊張に注目できたのが本症例のポイントであります。

担当スタッフ

洲崎　和広

症例の鍼灸院：すのさき鍼灸整骨院