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症例の鍼灸院:すのさき鍼灸整骨院

仕事が忙しくなることで感じ始めた生理痛

   

仕事が忙しくなることで感じ始めた生理痛

症状

鍼灸の症例「仕事が忙しくなることで感じ始めた生理痛」(東室蘭駅)

役職がつき仕事が忙しくなった数年前から生理症状が重く出るようになった。経血量が多く、下腹部痛、腰痛、イライラによる食欲増進、倦怠感が強く出る。生理になるとバファリンを飲み耐えていたが最近は飲み始めた当初の効き目を感じなくなってきた。また、知り合いに漢方の先生がいて相談してみると桂枝茯苓丸やシャ薬甘草湯などを紹介され服用しても効果を感じられない経緯があり、次なる手段と言うことで当院に相談された。
生理周期は規則的であり、この生理痛の他にも肩こりとそれに伴う頭痛があった。

  • 来院者

    女性

    40 代

  • 期間

    2020年1月 ~ 2020年5月

  • 頻度

    週1回程度

  • 通院回数

    10回

施術と経過

お腹を触って下腹部の緊張、臍を中心とした緊張、季肋部の緊張が大きく関わっていると考えた。
施術時においては、これらの部の緊張緩和を目的に肩こりとの関連をみながら施術をすすめた。

1回目の施術時『あと数日で生理がきそう』と言うことだった。
腹部の緊張が緩んだことを確認し、次の施術日を迎えることにした。ここから週1回ですすめていく。
2回目『けっこう生理が重たく、今終わりかけである』とのこと。
1回目と同様の所見であったが肩甲骨の緊張が残り、良い状態が長続きしないと仮説した。そこで手の甲と肩甲骨内縁のツボを加えた。
3回目~4回目、同様の施術を行っていると『以前より首こりを感じなく疲労が貯まらなくなっている、生理前のイライラなど感じていなく穏やかに過ごせている』とのこと。
5回目、『今日生理日ですが驚くほどに生理痛、その他の症状がない』と喜びながら来院。これまで施術を週1回であったがここから2週間に1回にして様子をみた。
8回目、『今月も大丈夫でした』と喜ばれていた。ここから2週~3週間に1回の頻度で施術を行い経過をみているが生理痛が出ない分、活動的に動け仕事・プライベートも充実していると喜ばれている。

使用したツボ

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ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて

まとめ

初診時の生理前の様子から定期的に身体をみさせていただいたことが好都合であったと言えます。本件における1回目の施術時のお腹の張り感だけをみていればいいと思った先入観が反省点であります。肩甲骨と骨盤部は連動する関係性にあり、肩甲骨からの影響を取り除くことでさらに状態をよくできたと思います。
“腹部の緊張を和らげること”・“婦人科系統に働きかけ血流を良くすること”が施術方針となりますがそのためにはより広い視野でアプローチすることを再認識した症例であります。

担当スタッフ

洲崎 和広

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