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症例の鍼灸院:鍼灸院志(こころ)

ゴルフを頑張っている方のギックリ腰

   

ゴルフを頑張っている方のギックリ腰

症状

鍼灸の症例「ゴルフを頑張っている方のギックリ腰」(広島市安佐北区・安佐南区)

お店で買い物カゴに商品を入れようとしたときにギックリ腰になる。

病院で診察してもらい、痛み止め、シップを処方してもらい、さらに月2回通っている接骨院に行って施術をしてもらうが、あまり改善しない。

10日後にゴルフの大会があるため、どうにかならないかと焦りが出てくる。

いつも練習に使っているゴルフ場のキャディーさんに「どこか良いところはないか?」と聞いたところ、当院を紹介され来院されました。

ギックリ腰は2年半前になっていて、それ以来、接骨院に通っている。

ゴルフのスイングをすると、テイクバック、フォロースルーのときに左腰に痛みが出るため、しっかりとスイングができない。

また、中腰、前屈、後屈でも痛みがでる。

朝起きた時、お風呂から上がったときに少し楽になる。

大会まであと6日なので「少しでも回復して、コースを回れるようになりたい。」ということでした。

  • 来院者

    男性

    60 代

  • 期間

    2020年8月

  • 頻度

    週2~3回

  • 通院回数

    2回

施術と経過

来院されたときは腰が伸ばせない状態で、車から降りるときも歩くときも難しい感じでした。

痛みが出るように動いてもらうと、前屈、後屈、回旋、右側屈で左腰に痛みが出ました。

触診すると、臀部と、左L4(1)、左L5(1)に痛みの左右差があり、全て左側が痛いということでした。

他に気になるところはないかと質問したところ、左鼠径部に違和感があるということでした。

まず、左鼠径部に違和感があるということだったので、仰向けに寝てもらい片脚ずつ膝を胸につけるように引き付けてもらうと、違和感とは逆の右脚が引き付けにくいようでした。

そのため、右足の甲のツボに刺鍼したところ右脚の動きが改善し、左鼠径部の違和感も軽減したようでした。

続いて、左臀部が痛いということだったので、左臀部の痛みの部位と関係している左腰部のツボに刺鍼したところ、臀部の痛みの左右差が改善しました。

動きを確認してもらったところ、左鼠径部の違和感はなくなり、側屈、回旋の痛みが改善しました。

最後に、前屈と後屈の動きに関係のある腓骨頭の周りのツボ2つに刺鍼したところ、前屈、後屈ともに、可動域が広がりました。

ゴルフのスイングもある程度できるようになったところで、初回の施術を終了しました。

4日後に2回目の施術を行いました。

症状はかなり良くなっていましたが、左腰に違和感があり、ゴルフスイングのフォロースルーと結滞動作で左肩に痛みが少しでるということでした。

施術は、初回とほぼ同じ施術を行うと、左腰の違和感、肩の痛みも改善され、ゴルフスイングが出来るようになったということだったので、施術を終了しました。

大会にもどうにか間に合い『助かりました!』ということでした。

その後、症状は出ていませんがコンディショニングということで、月に2回来院されています。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて

まとめ

月に何回もコースを回りトレーニングを行い、大会にも出場されていましたが、コロナウイルスの影響によりコースを回れなくなりトレーニングのリズムが崩れ、少しずつ体の動きが悪くなっていたと考えられます。

そんな中、社会の状況が変わり、体の動きが悪い状態のまま以前のトレーニングを急にはじめたことで、腰などに負荷がかかりギックリ腰になったようです。

接骨院などに通いコンディショニングを良くすることを意識されていたようですが、マッサージなど疲労を回復することを主にコンディショニングされていたので、体の動きの良さを保つことができていなかったようです。

体は、「動きすぎ」でも痛めてしまいますが、「動かなすぎ」でも痛めてしまいます。

「動きやすい体をつくる」という意識でコンディショニングをすることで、そのどちらの状況にも対応が可能です。

『動きやすい体を保つことが大切だ』ということが分かる症例でした。

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