症状

２か月前から皿洗いや子供のジップを閉める動作など細かな動きを伴うとき、拇指に痛みを感じる。最初はぼんやりと痛んでいたものが段々と鋭い痛みに変わり、自分でアイシングや湿布をしていても変化が出ないため連絡をいただいた。
施術場にあった小物入れをもってもらうと再現された。

施術と経過

誘発動作を確認すると拇指MP関節を中心に痛みが出ていた、そこで関連する背中にあるツボを使った。関節の痛みが緩解されると、拇指尺側に痛む範囲が変わった。そこでその部と関連する背中のツボを使った。１０→５に変わったことを確認し、１回目の施術を終えた。

２回目、『施術後から段々と良くなったが２日前から少し違う場所が痛むようになった』とのこと。みると拇指IP関節に痛みを訴えていた。そこで肩甲骨内縁のツボを使い動きを整えた。最後に肩甲骨の動きの改善を目的に臀部の緊張を取り除くことで仕上げた。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• T1(1) R
• T8(1) R
• 仁遇 R
• 胞肓 R

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて ツボの重要度を表したものです

まとめ

拇指の動きは他の指と比べて複雑であります。それ故に背骨を中心にあらゆる所から影響を受けます。本件のように動きに重きを置けば解消すべき問題がクリアーになり患者さんとの目標が立てやすいのではないかと思います。

担当スタッフ

洲崎　和広

症例の鍼灸院：すのさき鍼灸整骨院