症状

小学生のときから慢性頭痛があり、大人になってから少なくとも週１回は前頭部～側頭部にかけてズキズキした痛みが１日中続き、頭痛薬が手放せない状態だった。
病院に行き脳の精密検査を受けたりもしたが異常はなく、「生活習慣が原因ではないか？」との診断で治療方法も見つからず「生涯付き合っていくもの」と諦めていた。
特に雨が降ったとき、飲酒後酔いが冷める頃に起きやすい。
事業者同士のご縁でご相談頂き来院。

施術と経過

頭痛特有の緊張が左右の首に確認できた。
右首に対して、お尻のツボに鍼をおこなう。首を回す動きの可動域が大幅に広がったことを確認。右足に鍼を加えると側屈の可動域も広がり「首に解放感が得られる。」
左側の顎関節周囲の筋緊張に対して、手と背中のツボを使い顎のクリック音が軽減された。

1ヶ月後、前回施術から「頭痛がかなり減った。」
1ヶ月間で雨の日に２回起きたが、頭痛薬も飲まず程度も軽かった。首を確認すると緊張が右だけに偏り動きの変化もみられたので、方針は変えず右側を中心に施術。

4診目、前回施術後から「梅雨入りした後も頭痛は出現していない」

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 地天 R
• 四括 R
• 懸鐘 R
• 養老 L

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて ツボの重要度を表したものです

まとめ

首前（胸鎖乳突筋）の緊張が強く頭痛に影響していたが、お尻と背中からのアプローチが解決してくれた。身体はほんの僅かなきっかけで大きく変わることを共有できた症例である。

担当スタッフ

紅露 啓太郎

症例の鍼灸院：紅露養生院