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症例の鍼灸院:うめの手鍼灸院

膝が曲げづらく脚に体重が乗せられない

   

膝が曲げづらく脚に体重が乗せられない

症状

鍼灸の症例「膝が曲げづらく脚に体重が乗せられない」(小田急線秦野駅/神奈川県秦野市)

膝が曲げづらく右脚に体重が乗せられない

2月終わり頃、普段より長い時間レッスンした後から右膝が痛むようになった。整形外科を受診し「レントゲンでは膝関節の隙間は狭いが問題はない。また骨には異常なし」との診断で痛み止めの注射を実施。しかしながら、症状が改善せず。次第に右大腿前面外側にも痛みが出て、痛み止めの薬を服用。服用しないと痛みが再発してしまう。右ふくらはぎにも痛みが広がり、週末にダンスの試合があるため、早めに症状を改善したいと思い、ネットで検索され、来院される。

  • 来院者

    60 代

  • 期間

    2018年5月 ~ 2018年7月

  • 頻度

    週1回程度

  • 通院回数

    9回

施術と経過

初診:歩行時に右膝の内側に痛みがあり、ダンスのバックステップでは右脚に体重が乗せられず、態勢が崩れてしまう。仰臥位で膝関節のみで屈曲した場合には痛みがなく、股関節を併せて屈曲すると右膝関節や大腿部の痛みが再現される。また、右膝周囲にむくみがみられる。まずは、下肢全体の軸を整えるために臀部に刺鍼。下肢に痛みが出ている箇所は、股関節、腰部に問題があると考え、背部、足に刺鍼。右膝はまだ曲げづらさがあるが、動かしやすくなり、この日は終了。

2診(翌日):右膝の痛みが強く、しゃがむ動作をすると大腿部にも痛みが出る。昨日同様、臀部などに刺鍼。しゃがみやすくなったが大腿部に痛みが残る。ただ、膝を曲げて伸ばす動作がしやすくなった。

3診(4日後):昨日での練習では右膝の痛みがとても強く、右脚には体重が乗せられず、ふらついてしまった。以前より肩関節の屈曲制限があり、下肢の安定させるには肩甲骨ー股関節の連動が必要であるため、前回と同様の施術に加えて、肩甲骨に刺鍼。

4診(7日後):ご家族から「最近、右膝のむくみが減った」と言われた。

5診(9日後):あまりにも右膝の痛みが強くなり、昨日整形外科を受診し痛み止めの注射を実施。肩に対するアプローチを実施し上半身の動きを出すことで下肢の安定を図る。

6診~8診(2週間~4週間後):右膝の痛みより、右大腿部、下腿部のつっぱり感を感じるようになり、しゃがむ動作をすると、つっぱり感が増す。

9診(56日後):膝の痛みがすっかりなくなり、右脚にも体重が乗せられるようになったため、施術終了とした。

使用したツボ

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まとめ

膝関節そのものの問題ではなく、下肢全体に関わる問題であった。また、肩関節にも問題があり、原因が複雑化していたため、症状の改善に時間を要したが、ひとつひとつ動きの原因にアプローチしたことが、むくみの減少や痛みよりもつっぱり感を感じるようになるなど、症状の改善に繋がったと考える。

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