妊娠周期32週 (2人目)
症状
一度逆子になりすぐ頭位に戻ったが、31週の検診で逆子と診断されてから1週間続いている。
連日、午後になると必ず吐き気が強くなる。
産科で鍼灸に効果があると言われ、ネットで検索し当院を見つける。
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来院者
女性
39 歳
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期間
2016年10月 ~ 2016年10月
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頻度
週2~3回
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通院回数
3回
施術と経過
まず腹部を触診すると、張りは右側上部・中部の2ヶ所にあり、どちらも軽度の押圧で吐き気が増強した。
次に背部から腰部まで診ると、顕著な圧痛部位を確認できたので、各所に対応するツボに置鍼をした。
他に気になる動作をうかがうと、靴下を履こうとすると窮屈になるので、関連する肩甲骨に鍼をすると動きやすくなった。
3回目から1週間後の検診で、「逆子なおりました!」とメールにて報告を受ける。
使用したツボ
まとめ
1日のうち決まって午後になると吐き気が増強するのは、下肢の緊張によるものである。
腹部は右側に張りがあり、胎児の頭部が位置している。
背部の張りが緩和されたことで、腹部の緊張が和らいだ。
体幹前屈時が軽快になったのは、肩甲骨から起因して動作が鈍くなったと考えられる。
腹部の緊張緩和、動作の改善により母体の状態が良好になることで、胎児が頭位になりやすい環境になった。