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症例の鍼灸院:しらお鍼灸院

寝れないほどの腕の痛みとしびれ

   

寝れないほどの腕の痛みとしびれ

症状

鍼灸の症例「寝れないほどの腕の痛みとしびれ」(岡山市南区)

来院の3日前から左腕、肩甲骨の間中指、薬指、小指のしびれと痛みで夜も寝れない状態で3ヶ月の赤ちゃんを抱く事もツラい。
また横になる、大きく息を吸うと左胸のあたりが痛みが出る。当院に来る前に整形外科にて「胸郭出口症候群」と診断をもらっている。治療法はなく、安静にしていないとの指示を受けた。
どうにかならないかと相談を受け、来院に至る。当院には以前逆子の施術で来てくれていた。

  • 来院者

    女性

    30 代

  • 期間

    2018年8月 ~ 2018年9月

  • 頻度

    週1回程度

  • 通院回数

    3回

施術と経過

3ヶ月の赤ちゃんを世話しているという事は腕、肩甲骨、胸椎に負担がかかっているだろうと考え、丁寧に問診、触診をした。
首の動きも確認し、首を前に倒すと手のしびれがきつくなる。後ろに倒すと首の辺りが痛みが出て、左手に振り向くと肩甲骨の辺りに痛みが出る事がわかった。そして首の横の辺りの緊張も強く見られた。
横になると左胸が痛む為、座ってからの治療に入る。まずは首周りの緊張を解く為に手のツボ、足のツボに鍼をし、5分ほど置鍼をした。
そして首を動かしてもらうと先ほど痛み随分軽くなった。これでベッドに仰向けで寝られるようになる。中腰で赤ちゃんを抱き上げる時にも腕や腰に痛みが出ているのでスネにあるツボに鍼をした。
今度は側臥位(横向き)になってもらい腰のツボに鍼をした。
また座ってもらい、治療前に痛みが出ていた動作を確認すると8割近く楽になっているとの事。
最後に肩甲骨のツボに鍼をして、施術を終了した。
2診目 (1週間後) 前回の治療後調子がよく特に昨日はほぼ痛みやしびれは感じなかった。今日は若干感じる。仰向けや大きな呼吸した時の痛みもほぼなくなっている。今回は手のしびれ、痛みより肩甲骨の間のコリ感を少し感じる。前回と同様の施術を行う。
3診目 (2週間後) ここ最近はたまに少しだけしびれが出ることもあるかなっというぐらいまでなった。前回の施術が終わった時に「歯ぎしりや噛み締めるクセがあると首や肩、背中などにも影響があるから意識してみて下さいね」とお伝えしたところやはり思い当たる節があった様子でそこを注意したみたら肩甲骨の違和感もあまりしなくなったとの事。
今回も前回と同様に施術をし、何か問題があればまた来てくださいと伝え、卒業となった。

使用したツボ

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ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて

まとめ

今回の痛みとしびれは首、胸椎、肩甲骨の動きの悪さが原因で出た症状ではないかと考えた。どうしても子育てをしていると手を使い、下を向いての作業が大変多くなってしまう。その影響で首の過緊張を起こしていたのではないだろうか。まず首の緊張を解き、胸椎、肩甲骨をスムーズに動かせるようにしてあげると痛みやしびれは改善した。
整形で「胸郭出口症候群」と診断された安静にしなさいと言われたそうだが、子どもは待ってくれないため安静にはできない、安静にしていたら良くなっていたかどうかも分からない。整動鍼では動きを整えるの得意としている。今後もしっかり原因を見極めて施術をしていきたい。
また患者さん本人にも力みやすいクセなどがあるとなかなか改善が難しいと思われる。そのクセに気が付く、クセがなくなる、きっかけになれたらと考えている。本人の身体が楽になったらもっとお子さんとの関係がよくなると思う。

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