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症例の鍼灸院:フルミチ鍼灸院

投球時の野球肘

   

投球時の野球肘

症状

鍼灸の症例「投球時の野球肘」(愛知県あま市 / 名鉄七宝駅)

甲子園に出場経験がある学校に通われている方。
現在高校二年。

投球時に右肘が痛む。
野球は小学校から始められ、既往としては10歳の時に肘を痛められた経験がある。
それ以後は特に何も気にならなくなったが最近肘が気になるのでご来院された。

  • 来院者

    男性

    10 代

  • 期間

    2018年8月 ~ 2018年10月

  • 頻度

    1回通院

  • 通院回数

    2回

施術と経過

2回施術をさせて頂いたのでがその回で野球ポジション、痛む場所が異なる。

初回(2018年8月)
内野手をやられていた頃
右肘の後方、肘頭と呼ばれる肘を曲げた際に見られる一番尖った部分の上が痛む。
特に投球動作のどの時という明確な時期はない。
初回は肩の動き、肘の動きをみさせていただくと肩の動きに違和感がない。
肘を伸ばすとその肘頭の上あたりが痛む。
肩甲骨のツボに鍼を一本。
その場で違いがみられたので終了。

その後肘の痛みは全くなくプレーをすることができた。

2回目(2018年10月)
初回とは別の部分に痛みを感じてご来院された。
この時期、チームの方針でピッチャーをやられていた。
何球も何球も投げることで肘の内側の部分が痛むとのこと。

動作的にはレイトコッキングという振りかぶってボールを前に突き出しつつある時期が特に気になる。
ちなみに8月の時に痛んでいた部分は何も気にならない。
肘の動きをみると肘を曲げた時、肘を曲げて内側にねじった時にその部分が痛む。

さらに投球動作を考えていく上で右肩とその対角線上にある左股関節の動きを確認。
レイトコッキングという時期は肩関節が最大に外旋という動きをする時期でもあり、肩関節の外旋という動きをすると肩の後方に詰まっているような感覚がみられた。
対角線上の左股関節は特に気にならない。

肘の緊張を取る目的で肩甲骨のツボに鍼。
動きを確認すると肘を曲げたり、そこから内側になじる動きをしても気にならなくなった。
肩の動きに対して背中のツボに鍼。
動きを確認すると肩関節の外旋という動きでの肩後方の詰まりはなくなった。

しかし、一度腕を垂らした状態で腕を内側にねじると肩~肘にかけてうっすらと痛みが有った。
反対側の背中のツボに鍼をしてそれも気にならなくなった。

再度投球の動作を行ってもらったが何も気にならなくなったので終了。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて

まとめ

野球をやられている方には多い症状となっている野球肘。
ボクシングのパンチなどもそうだが連動して推進力を発揮することで力を伝える。
今回もそこを考え、肘だけに注目するのではなく肩や股関節など広く見て施術を行った。
ポジションが違えば痛む部位、緊張が出る部位も同じ人でも違う。
それに応じてツボも選んでいく事が大切である。

小学生も含め、肘の問題でお悩みの選手は多い。
1人でも多くの選手のお力になれれば幸いである。

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