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症例の鍼灸院:ゐろは鍼漢院

ミゾオチの痞えを伴う背部痛

   

ミゾオチの痞えを伴う背部痛

症状

鍼灸の症例「ミゾオチの痞えを伴う背部痛」(我孫子駅)

3日前に朝起きると、左の背中に違和感があり、その後、日中から夕方にかけて、背中の肉が「ぎゅー」っと、つままれているような痛みを感じるようになった。

同時にミゾオチのあたりが痞えるような不快感を覚える。

動かなくてもなんとなく、肉が摘ままれているような、不快感はあるが、洗顔や靴下を履く動作などではっきりと増悪。

一度寝て朝になると痛みは消失しているが、時間が経ち日中に近づくにつれて、また同じ症状が出てくる。

  • 来院者

    女性

    40 代

  • 期間

    2019年2月 ~ 2019年2月

  • 頻度

    ほぼ毎日

  • 通院回数

    6回

施術と経過

ミゾオチのあたりの不快感を伴うため、内臓性疾患の有無を考えたが、「夜間痛」や「安静痛」がなく、「動作による痛みの変化」を確認できたため、経過観察を行うことを念頭に施術方針をたてた。

初診:背中の筋肉の緊張を確認したところ、姿勢を維持する働きをする筋肉が右に比べて左側が硬かく指で圧迫すると,腰の方まで「ズーンと響く」と訴えた。

その他、胃腸に関するツボの反応も確認できたため、胃腸症状と背中のコリの双方に働きかける腰部のツボに鍼を行ったところ、施術直後から、お腹がすき、「背中もなんとなく、軽くなった…」ということで、その日は施術を終えた。

2診目:初診翌日、「ミゾオチの不快感はなくなったが、背中の症状は初診で施術を受ける前と全くかわらない」という。
  
改めて、痛みの部位と症状が増悪する、姿勢を確認し、それぞれの動作と関係の深いツボの場所を調べ胸椎の脇に2本ほど鍼をおこなったところ、「つきものが取れたようにかるくなった」という。

3診目:2診目施術後。痛みと不快感は1割程度まで軽減していたが、朝から徐々にもどり、5割ほどは痛みが残っているという。

背部の緊張部位と2診目に鍼を行った場所の反応が和らいでいるため、第3診目~5診目まで迷うことなく、同じ施術を継続する。

6診目:5診目の翌日より背中の痛みや不快感はすっかり無くなったと言う報告をうけたので、症状を誘発していた姿勢が問題なく行えることを確認し、この日は再発予防の運動を指導し終了とした。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて

まとめ

夜間痛みが増したり、安静にしていても痛みが治まらない場合、そして痛みの部位がボヤッと不明瞭な場合は、筋肉の問題以外に内科的な問題がないのか、注意深く診ていく必要がある。

本症例では、はじめミゾオチの不快感を伴ってはいたが、痛みの部位と誘発する姿勢が明確であったため、身体の動きを整える事で改善できると考え施術をおこなったところ、段階を経て症状を改善することができた。

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