症状

10か月前から、毎朝、目が覚めると手の平から指先にかけてじわっとしびれている感じがする。10分くらいじっとしていると症状が軽くなっていき、徐々に動かせるようになる。日によっては携帯電話が持てないほど痛む。日中は気にならない。右手を強く握って作業する仕事が多いとのこと。

施術と経過

右の前腕を調べると筋肉に強い緊張がみられた。連動する肩甲骨の外側と腰に鍼をすると前腕の緊張が緩んだ。肩甲骨の動きと連動している腰とお尻に鍼をすると、更に肩甲骨が動かしやすくなった。同様の治療を繰り返し、肩や肩甲骨周りが柔らかくなった。それと同時に朝のしびれている時間が短くなり、範囲が指先だけになる。5診目で症状がほとんど気にならなくなった。

使用したツボ

ツボのアイコンからツボの詳細が見られます

• 腰眼 R
• 府蔵(5) R
• 孔最 R
• 秩辺 R

ツボ名称下に表示されるスコアメーターについて ツボの重要度を表したものです

まとめ

日中、動かしてれば気にならない症状は本人が気づかない場所に原因が潜んでいることが多い。今回のケースも肩や肩甲骨周りに緊張が潜んでいた。握る作業が手だけではなく腕や肩、肩甲骨の動きも関係していることが分かる症例であった。

症例の鍼灸院：養気院