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あなただけではない、頸の痛み・肩凝り

頸の痛み・肩凝りで悩む方が多いのには訳がある

頸の痛みや肩凝りは誰もが一度はなったことがあるのではないのでしょうか?多くの方が気づかないうち、首や肩に負担をかけて違和感を感じています。

これには様々な要因が考えられます。

①筋肉の過使用・筋力不足

②姿勢不良

③ストレス

④内科疾患

加えて、生活習慣・自然環境・運動不足・長時間のパソコンやスマートフォンの使用・過労・冷えなどの要素が絡み合い発症します。

国民生活基礎調査では、日本人の10人に1人は肩こりを抱えていると言われいて酷くなると腕や手先に痺れを感じる人もいるくらいです。

今回は、なぜ多くの人が肩凝りで悩んでいるのか探っていきたいと思います。

解剖学的役割

  1. 頭部の支持
  2. 眼球運動との協調
  3. 全身運動

 

頸肩は、体重の10~15%重さがある頭を常に支えています。(支持)これが通常状態であり、ストレートネックがあるとその何倍もの負担が首肩にかかります。これはボーリングの玉を身体の近くで持った時と身体から離してもったときの違いを例えにするとわかりやすいと思います。

また、頭には目が付いています。身体を動かしたときに頭が大きく動いてしまうと視覚情報が一定しません。首肩にある筋肉で頭を一定に保つように調整しています。目は常に目標物を視線の中央にする必要があります。眼球運動と反対方向に頸部を動かしづらいことからも眼球運動と頸部は関係していることがわかります。(眼球運動との協調

特に頸椎は動きが大きく、寝返りのときや運転時のバックの確認など日常生活動作に大きく関与しています。(全身運動)寝返り動作をやってみます。首を横に倒さないと下半身だけが捻じれてうまく起き上がる事ができません。

併発しやすい

肩凝りは1つの症状でありますが肩凝りを治さないと治まらない症状もあります。眩暈、頭痛、耳鳴り、五十肩、顎関節症、耳鳴り、花粉症、眼精疲労、寝違えなどが考えられます。凝り部分を解すことに重きをおき原因を探ることで緩解するケースも多く診てきました。最近はパソコンを使わない仕事はありません。これが肩こりの原因となっていることも多いと思われます。それが一定以上時間経過により、頭痛や眩暈を引き起こすこともあります。

日本語から紐解く

“肩身が狭い”・“肩をもつ”と言う日本語があります。いずれも対人関係に使う言葉であり、意識が肩に集中しやすいことがわかります。日本人に肩凝りが多いのは文化的背景が大きく関与しています。気配りや思いやりと言った日本人らしい気の使い方の影響もあると思います。消耗が激しいとやる気や気力と言ったエネルギーを消費させてしまい、自ずと肩凝りを発症させているのかもしれません。

たかが肩凝りされど肩凝り

私達鍼灸師が“肩凝り”診るときは身体の不調を示す警告反応と捉え原因点を探ります。肩凝りくらいとたかをくくれるほど甘いものではないことを鍼灸師は知っています。最も肩凝りで苦しむ患者さん自身がこのことを一番知っています。

まずは何が一番困っているかを理解し、お互いの視点を合わせることが大切であります。次に施術ではどこに原因があるかを探っていきます。初めて鍼灸院にかかったときに書いた問診票では『えぇ?こんなことまで書くの?』と思ったことがあると思います。痛みの情報の他に動悸がする・浮腫みやすいと言った循環器の問題、食欲がない・便秘や下痢と言った消化器の問題、気分が暗くなりやすい・汗をかきやすいと言った自律神経の問題などさ記載する項目は多くあります。

そして、体表に現れているふくらはぎの硬さ、仙腸関節の緊張、殿筋群の緊張、腰部の緊張、腹部の緊張、胸部の緊張、手指の緊張など多くはコリとして現れています。

 

このように多くの要素が複雑に絡み“頸の痛みや肩こり”を呈します。

 

悩んでいる方の肩はどのような型なのかを見抜き、的確なツボに鍼をすることでコリを解いていきます。

もちろん肩凝りを訴えて来院しても別の疾患をもっている方もおり注意深く患者さんを観察する必要があります。

目の症状

皮膚の症状

顔面の症状

妊娠中の症状

不定愁訴

口内・口唇の症状

自律神経の症状

アレルギー

神経の症状

関節・筋肉の症状

女性の症状

胸・腹の症状

頭の症状

耳の症状

頭部

顔面部

頚部

肩上部

上腕部

前腕部

手部

手掌部

胸部

肩甲部

腹部

背部

腰部

臀部

大腿部

下腿部

足部

足底部