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気管支喘息改善の鍵は手にある

加湿対策以外に必要な喘息ケアとは

冬の乾燥した季節、我が家にもう一台加湿器が加わりました。
気管支喘息やのどが弱い方にとって、乾燥は天敵。いつも以上に敏感になる時期ですよね。
もちろん外部環境に応じた加湿対策は大切であり、するに越したことはありません。

ですがそれだけで本当に大丈夫でしょうか。
職業柄どうしてもお一人お一人の身体の構造と性質に着目し、原因を追求することの方が大切だと思っています。

原因をストレスで片付けないことも当然。
気管支喘息も同様で、
「冬は乾燥するからマスクを手放さないように」「水分はこまめに摂取するように」などすでに皆さんが十二分に気を付けていることをここで改めて指摘するつもりはありません。

 

今回は鍼灸師がみる、気管支喘息の患者さんに共通するポイントを一点挙げてみます。

鍼灸師はココを診る

気管支炎や気管支喘息、咳風邪などの患者さんへの施術ポイントは前腕の橈尺関節(とうしゃくかんせつ)との関係にあります。

 

・手がちゃんと開けているか

・小指側が使えているか

 

こんなところを診ています。
単純に手が緊張しやすい方は、気管支を痛めやすいということです。逆に元々喘息持ちの方は、手が緊張しやすい性質を持っているので、日常での手の使い方が普通の人以上に大切になってきます。

 

気管支疾患の患者さんには手に鍼をすることが多いのですが、その理由がここにあるんですね。
子供の喘息は好きなだけ手を使って遊ばせてあげるだけで、解決することが多々あることも知っておいて欲しいポイントです。

 

加えて手の緊張は背中の緊張を生みます。
背中のコンディションと心肺循環に深い関係があることは、容易に想像できそうです。

 

背中が突っ張るから、背中をマッサージする。歪みを正す。という視点から一歩視野を広げて、手の緊張に目を向けることが、気管支喘息を改善する鍵になると考えています。

日常を観察する

自分も鍼灸接骨院時代しょっちゅうのどを痛めていたのですが、ただ話す機会が多かっただけでなく、数十人マッサージをすることによって生まれた手の緊張癖が大きな要因だったんだなと今では思います。

 

冷え込みと乾燥が一段と厳しくなる1月2月。

冷え込んだ車のなかでハンドルを必要以上に握りしめていませんか?
包丁を持つ手は?
洗い物をする手はどうでしょう?

一度観察してみてください。
肺にとって特に繊細な季節です。手の緊張だけでも解放し、肺を労われる身体で在りたいですね。

提供:紅露養生院

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